TAKARABE
JOURNAL本質を捉える視点

歴史を作ったサニ・ブラウンの前途洋々

オレゴンの世界陸上、男子100mでサニブラウンが決勝進出を決めた。
「歴史を作りにきている」という言葉通り、彼は歴史的偉業を成し遂げた。
多くの人はそれだけで感激し、大賛辞を送り、決勝レースのことなどもはや問わない。最下位でもいいとさえ思う。しかしそれはアスリートというものをまったく理解していない。
100mはあらゆるスポーツの中で最も精神的にプレッシャーがかかる競技だ。スターティングブロックにスパイクを合わせる時、心臓の鼓動はマックスに達する。スタートは0.01秒の反応速度を競う。しかしフライングすれば一発退場だ。出遅れれば否応なしに身体に力に入って自分の走りができなくなる。
100mは究極のメンタルを競う世界だから何が起こってもおかしくはない。サニブラウンはそれを知っている。
決勝で番狂わせを狙っているのは明らかだ。とんでない結果を期待したい。

追記
決勝は7位。残念ながら番狂わせは起きなかったが、彼はまだ23歳。前途は洋々だ。