TAKARABE
JOURNAL本質を捉える視点

第五波の全体像を把握しよう

客観的なデータを見れば、コロナの新規感染者数がピークアウトしたことは明らか。新規死者数にいたっては、7月以降は多い日でも50〜60人。9月3日は30人にすぎない。死者数のピークはじつは第4波の5月18日で1日216人だった。第5波の特徴は感染者は急増したのに、死者数はまったく増えなかったことだ。
たしかに重症者数は増え続け、医療に過大な負荷をかけているが、コロナ感染の全体像がどうなっているのかくらい自分自身で把握しておきたいものだ。
感染症の専門家は「重症者数が減ってない」と警告ばかり言い続けるが、まずは新規感染者数の減少は第一歩。重症者数が減少に転じるのは、その後だ。
タイムラグを一切語らず「危機感の継続」だけを求める専門家は思考停止だ。疲弊した国民心理はもうついていけない。もうメディアに翻弄されるのはやめよう。
悲観せず、楽観もせず、感染の現在位置を確認しておくことは、心穏やかに日々を送るための一助である。

*日経のサイト「チャートで見る日本の感染状況 新型コロナウイルス」は日々更新。最も役立つサイトです。

https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-japan-chart/