TAKARABE
JOURNAL本質を捉える視点

新型肺炎 危機管理の現場は修羅場

🔴決断の大敵は「私心」である。

ややオーバーに言えば、国民が固唾をのんで見守るなか、2月26日に加藤厚労相が発表した「基本方針」は従来通りの注意喚起に終始しました。

「この12週間が感染拡大スピードを抑制できるか否かの分岐点」であると専門家が認識していることはわかった。だがそこには何が何でも新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込む覚悟など微塵も感じられませんでした。覚悟のなさは、加藤厚労相だけを前面に立たせ、安倍首相はその後方に控えていたことにもよるのでしょう。

その安倍首相が27日、突然、仰天会見をした。

「スポーツ・文化の大規模イベント中止、延期、規模縮小」「小中学校の全校休校」を要請したのだ。そして28日には具体的な感染対策を網羅的に発表した。また今後10日以内に感染対策第2弾も講じることも明らかにし、首相として並々ならぬ決意を表明しました。

私は面全的に支持します。しかし、事ここに至るまでのプロセスは許されざる失態続きでした。

4月の習近平主席の訪日を意識するあまり、中国からの入国制限を武漢のある湖北省に限定したのは安倍首相の「私心」以外のなにものでもありません。中国を忖度するあまり、全面的な入国制限をかけることを躊躇したのです。

ダイヤモンド・プリンセス号の管理も酷いものでした。結果的に同船はミニ武漢のような感染源と化しました。日本政府の危機管理は世界中から痛烈な非難を浴びています。

もちろん今は政府の責任を追及している場合ではなく、国民一人一人が緊張感をもって自分の出来ることをやっていく以外ありません。

 ただ武漢在住の日本人をチャーター機で帰国させた以後の、危機管理の現場を振りかえることは、今後を考えるうえで貴重な材料を提供してくれるはずです。

226日付け「ハーベイロード・ウイークリー」(有料レポート)を公開します。

🔴世界から向けられた日本政府への疑念

「公衆衛生の危機対応で『こうしてはいけません』という教科書の見本のような対応だ」 ダイヤモンド・プリンセス号をめぐる日本政府 の対応に対して211日付けのニューヨー ク・タイムズはこのように酷評しました。

その報道に接した当初、私はこんな風に考え ました。

「なにを言いやがる。プリンセス・ダイヤモンド 号の運航しているのは米国企業であり、香港 で下船した乗客が新型コロナウイルスに感染 していた事実が判明した後もパーティー、カラ オケ、カジノやりたい放題。それが感染拡大 の根本原因ではないか」  乗員・乗客合わせて3711人もの巨大クル ーズ船内における初期対応の誤りこそが最大 の問題であって、それを語らずして日本政府 の危機対応だけを批判するニューヨーク・タイ ムズは恥を知れ、と言ってやりたかった。

武漢の在留邦人を政府はチャーター機を5回飛ばし、総勢828人を帰国させましたが、じつ は当初、厚生労働省は帰国者を強制的に隔離することは「人権侵害にあたり法的にも権 限がない」ため自主的な医療機関への検診を呼びかけるなどという寝言みたいなことを言っていたのです。「検査で症状のない人は帰宅 させる」というお粗末な政府方針に対して、自 民党内から「感染拡大防止に万全を期すため、 症状のない人も当面は特定の場所で待機してもらうべきだ」との声があがったのです。それを受けて、急遽、滞在場所を確保しなければならなくなったのですが、当然のことながら、受け入れを承諾してくれる民間のホテルなどありはしませんでした。

そのなかで政府、自民党幹部、観光庁などからの再三にわたる依頼に応えてくれたのが千葉県勝浦市の「勝浦ホテル三日月」だったのです。ホテル三日月グループの社長で ある小髙芳宗氏が苦渋の決断をしたのは、第1便のチャーター機が羽田空港を離陸するわずか数時間前でした。この時の切迫した様子をFNNプライムのオンラインニュースが報じています。

 「受け入れ当日となる129日、ホテル三 日月は従業員への説明を行うことにした。 し かしまだ政府からの受け入れに関する要請書 が手元になかった。 政府も多忙をきわめる混 乱の中だったのだろう。 そのことを官邸関係者に確認すると、『会議で (滞在先が) 三日 月であることは総理が了承している。 従業員には総理からの要請ですと伝えてほしい』 と 口頭で回答があったという。一方で、受け入れる帰国者の人数については、 想定外の事 態が起きた。 当初の予定は100人前後だった。 ホテル側は、 収容人数の関係上、 最大 でも177部屋しかないことは伝えてあったとい う。実際にホテルに到着したのはバス7台で 191人、 当初の予定のおよそ2倍にのぼった。それを受けてホテルへ向かうバスの中で は、従業員や政府関係者が帰国者に対し、 約3時間をかけて相部屋への協力をお願いした。 そして日が暮れた夜、 バスはホテルに 到着し、帰国者たちはホテルへと入っていった。 関係者は 『ホテル側も想定と違う中で苦 渋の選択になった』と明かす」

  そして212日、 帰国者191人は全員が 無事に帰国の途につきましたが、私はホテル 三日月の経営者と従業員たちの危機に臨んだ 「覚悟」 のほどを思うと本当に頭が下がり ます。 それ以降、 民間の協力ホテルは現れず、 第2便以降の帰国者は公的施設に隔離 されましたが、武漢帰国ミッションは問題なく 完了することができました。しかし問題はダイ ヤモンド ・ プリンセス号への政府の対応でした。

🔴ずさんな船内管理

27日午後2時現在、中国本土の感染者数 は78000人以上、 死亡者は2740人余り (死亡者数の95%は武漢市) となっていますが、そもそも中国の統計数値はあてにはなりません。17年前にSARS(重症急性呼吸器 症候群) が世界を震撼させた時に、発生源となった中国の情報隠しが世界中から非難されました。 そのため中国は新型コロナウイルス については迅速な情報共有を各国としていくことを早々に表明はしたものの、 武漢以外の都 市の感染者数どう考えても少なすぎます。もちろん、それが真実なら、それに越したこと はありませんが ・ ・ 。

日本国内では21日に北海道中富良野町で 小学生兄弟2人の感染に続き、 22日には千葉市の中学校女性教諭 (60) が感染。 インフルエンザ同様、 小中学校は感染拡大に 拍車をかける場所だけに事態をいっそう深刻 なものにしています。 「中国」 や 「武漢」 に紐づけされない国内感染の広がりを覚悟しな ければならない状況になってきたのです。 ここで悔やまれるのはダイヤモンド ・ プリンセス号 に対する厚生労働省のお粗末すぎる対応です。 もちろん非常に困難なミッションであったこと は承知しています。 このクルーズ船は英国籍 であり、 運航しているのは米国企業、 船長は イタリア人、乗員・乗客も多国籍。 しかもクルーズ船は日本に入港したわけではない状態、 つまり入国前の船舶です。 責任、 権限、 法執行等々、 複雑きわまりない状況のもとで、 新型コロナウイルスに向き合うことは困難極 まることです。さらに言えば、 17年前にSA RSの脅威にさらされたシンガポールや台湾 などは、 その後、 検体検査や感染者受入れ施設の充実などウイルス感染に対する危 機管理体制を構築していましたが、 被害の なかった日本はSARSを 「他山の石」 とすることもできていなかったのです。 新型コロ ナウイルスに感染しているかどうかを判定する検査も、1日に処理できる検体の数が当 初は300ほどという情けない状況でした。 いい悪いではなく、 まことに不幸な体制でダ イヤモンド ・ プリンセスに向き合う羽目に陥った、 というのが本当のところだったと思います。

 しかし乗員・乗客3700名のうち、 感染者 が691人にも膨張してしまった事実をしょうがないよね、ではすまされません。 海外から 「第2の感染源」 「コロナウイルス製造機」 と揶揄されてもしかたない結果です。

また80代女性は船に留め置かれたあげくに重症化、 病院に救急搬送された後に死亡 しました。 米国やオーストラリアにチャーター 機で帰国した乗客のなかからは船内で 「陰 性」 と判定された人が、 後に 「陽性」 判定 されるなど、 めちゃくちゃです。  さらに222日夜に行われた加藤厚労相 の記者会見で明らかにされた 「失態」 は驚くべきものでした。 ダイヤモンド ・ プリンセス号で乗客を自室に隔離したのは25日で す。 この日が隔離初日と決められました。 これ以後、 検査をして 「陰性」 判定された 人は、 14日間の経過観察をへて下船が許可されるというルールになったのです。

  隔離の実効性については当初から疑問の声 があがってはいたものの、 下船までの道筋を 明快にしたことは評価できます。 そのガイドラインに従ってダイヤモンド ・ プリ ンセス号から下船が始まったのが219日で す。 晴れて自由の身となった人々はチャーター されたバスで横浜駅まで行き、 後は公共交通 機関を使って自宅へと帰っていきました。 翌2 0日も下船が続きました。 ところがこの19 2 0日の両日に下船した乗客の中の23人に 「検査漏れ」 があったことを加藤厚労相が明らか にしたうえで、 オペレーションのミスを陳謝した のです。 ウイルスを完璧に封じ込めることなど できるはずもなく、 「陰性」 のお墨付きを得て 下船した乗客の中から新たに感染者がでるこ とも危惧されていましたが、まさかの 「検査漏れ」です。

 これはもう言い訳がきかぬミスです。 極限状 態の作業だから仕方ないでは済まされない重 大な失敗です。

ただでさえ、 諸外国からダイヤモンド ・ プリ ンセス号に対する日本政府の封じ込め作戦に 対しては異論や反論が寄せられていました。 私は日本政府がとった対応が良かったのか、 悪かったのかを現時点で議論することに積極 的な意義を見出せません。 ましてや感染症の 専門家でもない素人が感情的に是非を語って も無意味です。 それは後日、 多面的に検証 すべき事柄であると考えます。

しかし自室隔離を実行し始めた25日以前 の検査で 「陰性」 となった乗客に再検査しないまま下船させてしまった 「検査漏れ」 は、 単なるミスでは済まされません。 さらにもう一 点、 船内で事務作業をしていた厚労省職員の 中から感染者がでたり、 船内作業を終えた職員が検査を受けぬまま下船して通常勤務に戻っていたりと、 厚労省の危機管理能力のなさが際立ちました。  これが意味することはきわめて重たい。 もう だれも厚労省を信用できなくなるからです。 金 融危機と一緒です。 銀行は 「信用」 によって のみ成り立っています。 「信用」 を失った瞬間、 取りつけ騒ぎが起こり、 銀行があっという間に 倒産することを私たちは20年前に、 目の当たりにしてきたではありませんか。

🔴覚悟なき危機管理の現場

 いま問われているのは政府の覚悟なので す。 知識や小手先の技術論ではなく 「危機 に立ち向かう覚悟」 が問われているのです。 「危機管理の現場は修羅場である。 知識や小 手先の技術論は通用しない。 成否を分けるの は経営者の 『危機に立ち向かう覚悟』 である。 これなしに危機を克服することはけしてできない」

山一証券や長銀の破綻に関わった弁護士の 国広正氏の言葉ですが、 私はこれこそが危 機管理の本質だと考えています。 日本政府には本当に修羅場に臨む覚悟があったのでしょうか。そこに疑問を突き付けたのが実戦経験 豊富な感染症の専門医でした。

ダイヤモンド ・ プリンセス号に乗船し、 1日で退船させられた神戸大学の岩田健太郎教授 は、 感染管理のイロハもわきまえぬ、ずさんな対応に心底、 恐怖を感じたと YouTube に投稿したのです。 219日のことです。 19日 と言えば、まさにダイヤモンド ・ プリンセスか らの下船が始まった日です。

 「ダイヤモンド・プリンセスの中はもの凄く悲 惨な状態で心の底から怖いと思いました。 これはもうCOVID19 (新型コロナウイルス) に感染してもしょうがないんじゃないかと本気で思いました。レッドゾーンとグリーンゾーン と言うのですが、 ウイルスが全くいない安全 なグリーンゾーンと、ウイルスがいるかもしれない危ないレッドゾーンをきちんと分けて、 レッドゾーンでは完全にPPEという防護服をつけ、グリーンゾーンでは何もしなくて良いと区別することによってウイルスから身を守るのが我々の世界の鉄則なんです。 ところがダイヤモンド ・ プリンセスの中ではグリー ンもレッドもぐちゃぐちゃになっていて、どこが危なくて、どこが危なくないのか全く区別 がつかない」

  すると同日の22:20に、厚生労働省技術 参与であり、岩田氏がダイヤモンド・プリンセ ス号に乗船する便宜をはかった高山義浩医師 がFacebookで岩田氏に反論しました。

 「ぐちゃぐちゃと表現されるのはわからないこともありません。でもこの表現はゾーニング が全く行われていなかったかのような誤解を 与えます。しかしながら、実際、ゾーニングは しっかり行われています。完全では無いにせよ・・・」

 「確かに先進国の病院であれば、あるいは 途上国でセットされNGOや国際機関による医療センターであれば、もっと洗練された 感染対策が実施されるでしょう。でもいきなり 約3700人の乗員・乗客(しかも高齢者が多 い)のなかで新興感染症が発生した船舶・・・」と いうミッションは極めて複雑なのです」

「この2週間、反省すべきところがなかった とはいいませんが、ここまで現場はよく頑張 ってくれていると私は思います。精神論と嘲笑されるでしょうが・・・」

また岩田教授が「僕がいなくなったら感染対策をするプロが1人もいなくなっちゃいますよ」という発言に対しては、こう反論しました。

 「これは間違いです。毎日、感染症や公衆衛 生を専門とする医師が挑戦して指導していま す。ご存じなかったんだと思います。まぁご自身 に比べればプロのうちに入らないと言われると、 返す言葉もありませんが・・・」

この高山氏の投稿を河野外務大臣や自民党 関係者が次々とSNSで拡散していきました。  ところが翌20日には、2人とも自身の投稿を削除してしまったのです。2人がやり合えばやり あうほど、船内の状況が明らかになってしまうことを政府関係者が危惧して、政治的圧力をかけ たことは間違いないでしょう。

  高山医師の投稿で気になった表現がありました。正確には再現できないのですが「(自衛隊、医療系など)指揮命令系統が違う複数の組織が協力しているのだからオペレーションは 入り組み、複雑なミッションです」という文脈です。

それは読む人が読めば、下船が始まった1 9日の段階でも、指揮命令系統が一本化されて いなかったことが容易に推測できてしまうのです。しかし高山医師の筆致が冷静かつ論理的だったものですから、政権を擁護したい河野外相ら 自民党関係者がいっせいにリツイートしたので しょう。 ここでさらなる混乱を招く人物が現れます。ダイヤモンド・プリンセス船内にとどまって指揮をと っていた厚労相の橋本岳副大臣だった。「船内 はこんな感じ」というコメント付きで写真をTwitterにアップしたのです。これがメディアで大 騒ぎになりました。

それはそうです。橋本副大臣 がアップした写真は船内が「グチャグチャ」でまったくゾーニングができていないことを証明していたからです。それにしても不可解なのは橋本副大臣の意図 です。なぜこんな写真をアップしたのか?考えられる狙いは2つしかありません。

①     ちゃんとゾーニングが出来ていることを周知する(岩田教授への反論)

②      まったくゾーニングができていないことを周知する(告発)

どちらにしても橋本岳氏は厚労省ナンバー2 で、現場指揮官としての適性を欠いた大バカヤローです。現場指揮官がどんな意図だったにせよTwitterに写真をアップするのは軽挙妄動いがいのなにものでもありません。残念ながらこれが日本の危機管理の実情です。もちろん必 死にウイルスと闘っている医療関係者や役人もいるでしょう。しかしもっとも重大であったダイヤ モンド・プリンセスにおいて露呈した危機管理体 制の不備は、今後に暗い陰を落とします。

🔴後藤田五訓

 危機管理において官僚がまるで不適格という わけではありません。警察官僚OBのなかには 昭和の騒乱期を見事に対処してきた危機管理 のプロが何人もいます。後藤田正晴元官房長 や元内閣安全保障室長の佐々淳行氏は見事 な危機対応をしました。

 佐々氏はその著書『平時の指揮官 有事の指揮官』で次のようなエピソードを紹介しています。

「昭和61(1986)71日、内閣強化の ために内閣に五室(内政・外政・安保・情報調 査・広報)が設置され、私は、いわば5人の〝総理大臣特別補佐官〟の一人、内閣安全保障室 長に任命された。そのとき、当時の官房長官・ 後藤田正晴氏が、われわれ5人の室長たちに五つの心得を訓示した。

①     省益を忘れ、国益を想え

②     嫌な事実、悪い報告をせよ

③     勇気を以て意見具申せよ

④     自分の仕事に非ずというな かれ、自分の仕事であるとい って争え

⑤     決定が下ったら従い、命令 は直ちに実行せよ

   とくに②の『私が聞きたくもないと思うような、嫌な本当の悪い事実を報告せよ』 という 異例の訓示だったが、これは強い組織を作り、 リーダーの指揮力を高めるためには、 きわめて重要な補佐官たちの心得である」

 佐々氏が指摘する通り「嫌な事実、悪い報告をせよ」は危機管理において必須の態度であ る。果たしてダイヤモンド・プリンセスの現場の「悪い報告」はどこまで伝わっていたのだろうか。

  また政府は25日に安倍首相が専門家会議 を開いて今後の大方針を発表するというが、 こうした会議はいくら開いたところでその実効性はなんら担保されるものではない。警察官 僚時代、東大安田講堂事件(1969)や、あさま山荘事件(1972)、ひめゆりの塔事件(1975)など数多くの学生運動や新左翼の テロ事件の現場で指揮を執った経験を振り返 り、佐々氏はこんな指摘もしています。

「日常の人間組織内部で行なわれている意 思決定のプロセスは、ほとんどの場合『コンセ ンサス(合意)』と『アプルーヴァル(決裁方式での承認)』すなわち、下からあがってきた書 類に判子をつくことではないのだろうか。 組織の政策決定が『ディシジョン・メイキング(決断)』によって行なわれることは稀である。日本の役員会議や関係閣僚懇談会は、できれ ば多数決も避けようとする。根回しをし調整をして、関係者は誰一人100%満足しないが、まあまあ了解できる程度の、誰の案でもない 折衷案が出来上がる。みんな少しは自分の 意見が採りあげられたと感ずるが、自分の案 だと思う者は一人もいない・・・という不思議な結論が、時間をかけて形成される」

 安倍政権は会議が大好きです。

新型コロナウイルス対策では感染症の専門家の知見なしには何も決められないことはわかります。しかし誰も責任をとらない専門家と、個人では絶対に責任を負わない厚労官僚まかせの会議で、実効性が担保されるのでしょうか。そうならぬことを願うばかりです。