TAKARABE
JOURNAL本質を捉える視点

AIを超えた美味い弁当配送システム

東京大田区にある仕出し弁当の「玉子屋」は究極の高効率で1日4万食のランチ弁当を配達する。
朝9時30分まで注文OK。12時までに4万食を作って配達して、ロス率が0.01%未満というのだからにわかには信じがたい。さぞやDX化が進んでいるのか思いきや、そうではなかった。配送員たちの知恵と機転が生み出した複雑系のシステムがベースになっている。
最大のポイントはおよそ30台の“調整車”だ。注文数が確定する前に予想に基づく数の弁当を積んで100台が見切り発車。9:30に注文数が確定した時点で、過不足分の材料を提携業者が15分で届けてくれる。それを調理し、八品のおかずを目にもともらぬ速さ(1分間に100個)で盛り付けていく。それを積んだ調整車が後追いするのだ。しかし実際に調整車が到着する前に先発隊どうしが携帯電話で連携しあって弁当を融通しあうという。玉子屋社長、菅原勇一郎さんの話にはエキサイトした。

*11月に対談動画アップ