TAKARABE
JOURNAL本質を捉える視点

「Enjoy Japanese Fish」こそ最大の風評対策

「東電は24日午後に海洋放出を開始した後、発電所から3キロ以内の10地点で海水を採取、モニタリング調査を実施していた。分析によると10地点とも濃度は検出限界値(10ベクレル/リットル)を下回った」とロイターが伝えた。
しかし安全と安心は違う。「安全」はサイエンスの問題だが、「安心」は主観的な感情の問題である。
日本の水産物すべての輸入を禁止した中国は悪質な政治的意図をよるが、その結果、中国国内では人々が塩を求めてパニックになっている。まあ、自業自得だろう。
もっとも私たちは中国批判をしていられる立場にはない。思い出して欲しい。原発事故後、日本国内でどれだけ福島産品に対する風評被害が起こったかを。
福島沖の水産物など、仲卸業者が長いこと買い叩き、中間搾取していたのだ。
まずは足元である。日本国内の風評被害を最小限にするためにも透明性のあるモニタリング検査の継続は大前提として、福島の水産物に対する「Go to Eat」を政府にはやってもらいたい。福島を「助ける」なんて意識ではなく、甲子園で優勝した慶應高校の「Enjoy Baseball 」よろしく、積極的に福島の水産物をEnjoyする仕掛けが良い。中国禁輸でダメージを被る全国の漁業者救済のために水産物を加工してヨーロッパに輸出するといったアイデアも良いが「Enjoy Japanese Fish」の大きなうねりを日本国内で作ってもらいたい。それこそが最大の風評被害対策だろう。