TAKARABE
JOURNAL本質を捉える視点

声のやりとりを超えたリアルの双方性は

リアルかオンラインか。新春講演会の主催企業はトップの決断で3年ぶりのリアル開催となった。グランドニッコー台場の会場は熱気に満ちていた。講演会は講師の一方的な情報発信と思われがちだが、そうではない。じつは話す側と聞く側との双方向性で成立している。何百人いようとも壇上からは聞き手の表情が手にとるように見える。興味や関心の有無が表情からストレートに話し手に伝わってくるのだ。
私も臨機応変に伝え方を変えたり、構成を変えたり、場合によっては話の中身も入れ替えたりする。そこにリアルの醍醐味がある。オンライン講演会は便利だが聴衆に伝わる熱量は乏しい。
年明け最初の講演会は心地良い緊張感で、満ち足りたものになった。