TAKARABE
JOURNAL本質を捉える視点

疾風に勁草を知る

デジタルネイティブは昭和レトロに魅了される。生まれた時からスマホがあるデジタル環境の中で育った彼らには昭和レトロは「古くて新しいスマート」なもの。昭和生まれのオジサンが「昭和」にマイナスイメージをもちがちなのとは対照的だ。
昨年リニューアルオープンした西武園ゆうえんちの「夕日ヶ丘商店街」は昭和の町並みを再現。
デジタルネイティブはそれは見て「えもい!」と歓喜する。「えもい」はレトロなものに心を動かされた時に彼らが発する感嘆詞だ。
運営する西武グループは2020、21年の2年間、コロナ禍でとたんの苦しみを味わった。観光業(日本最大のホテルチェーン)は需要が蒸発。景気に影響されない安定事業だった鉄道業(西武鉄道)までもが大幅減益。
それでも西武グループは資産売却戦略(アセットライト)をとりながら攻めの経営を続けている。
社長の後藤高志氏の座右の銘は「疾風に勁草を知る」。激しい風が吹き荒れ時に本当に強い草が見分けられるという後漢書の言葉である。
逆境が似合う人だ。

🟢後藤さんとの対談
「タカラベnews&talk」(BS11)
1月28日 よる8:59から