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10月6日(金)

【希望の党の壮大な”茶番劇”】

 希望の党による民進党の乗っ取りは、小池都知事と前原民進党代表の2人によってすすめられた
ことが明らかになってきました。小池氏の側近を気取っていた若狭議員や民進党の先行離脱組の
筆頭格である細野議員は目くらましにすぎませんでした。もっとも小池―前原の後ろには小沢一郎の
影もみえます。前原氏に撮って最大の誤算は小池氏が「立候補を見送った」ことでしょう。
まだ信用できませんが、不出馬をようやく明言し始めた事は間違いありません。
衆院選で政権交代するという奇跡が起こりそうもないことを確信したからにほかなりません。
それにしても馬鹿馬鹿しいのは、希望の党は誰を首班指名するのかを「選挙結果を見て決める」と
いっていることです。しょせん小池ファーストの希望の党は壮大な茶番劇です。
最終的にどのような形で決着をするのでしょうか。
問われるのは政策ではなく日本の民度です。

9月1日(金)

【民主主義において”大切な事”】

 「アテナイの現状を嘆き、こんな衆愚政治ではどうにもならないと思う若者は、みなソクラテス
の弟子だったといっても過言ではありません。当時のポリスでは、アテナイ的な直接民主政体をと
るか、スパルタ流の少数寡頭政体をとるかという議論が盛んにされていましたが、現実のアテナイ
は、こと政治に限れば、豊かであることをいいことに、無定見な多数決でことを決定し、いわば
その場しのぎの成り行きまかせでした。デゴマークが出てきて煽動するとすぐにそれになびくよう
ないいかげんな政治になってきました。直接民主制というのはそのようなものです」
 木田元氏の「反哲学」の一節です。それは現代でも変わらないと木田さんは言います。
 「(第2次大戦前は)ちゃんと真面目に政治を考えている人間の一票と、何も考えていない人間
の一票が同じでいいのか、という認識は右翼にも左翼にも共通していました」
 ソクラテスの昔から現代まで、民主主義は不良なシステムと認識されてきたのです。しかし逆を
考えれば、それでも民主主義を越えるシステムは現れていません。大切な事は多数決が無定見な結
果にならないよう「まじめに政治を考える」ヒトを増やすことでしょう。大人はあきらめ、子供た
ちへの教育に期待するしかありません。

8月25日(金)

【買い物の”醍醐味”】

 流通大手のユニー・フャミリーマートHDとディスカウント大手のドン・キホーテHDが思い切った
資本・業務提携をすることになりました。総合スーパー(GMS)の凋落、百貨店の長期低落は、
わざわざ買い物に出かけることに、消費者が魅力を感じなくなってしまった結果でしょう。
コンビニはかろうじて踏みとどまっているとはいえ、明らかに成長の壁にぶつかっています。
買い物をする楽しさを提供し続けている数少ない流通業者がドン・キホーテです。
単なるディスカウントではなく、実際に店舗に行ってみなければ味わえない、買い物の”醍醐味”
がドン・キホーテにはあります。
 明るい未来がまったく描けないユニーの閉鎖店舗にドン・キホーテが出店し、その中にフャミリー
マートが入店する。いい補完関係が創れるのではないでしょうか。
 でも、彼らの本当の危機感はネット企業の攻勢ではないでしょうか。アマゾンのホールフーズ買収
がすべてを物語っています。ネット企業はリアル企業を買収出来ても、その逆はあり得ませんからね。

8月4日(金)

【内閣改造の注目点】

 今回の内閣改造の一番の注目点は、穏健保守の岸田派(宏池会)を重用したことでしょう。
森友問題や稲田前防衛相問題は「保守」の枠をはるかに逸脱、思い切り右旋回した安倍首相
の右友達問題です。その反省と修正が支持率アップに繋がったのでしょうか。
 そもそも安倍首相は思想信条にこだわるイメージがありますが、じつは良くも悪くも現実
主義者です。かつて靖国神社への参拝にあれほどこだわったのに、ひとたび中韓への外交上
の配慮優先となれば、靖国の「や」の字もなくなってしまう。
 野田聖子総務相が就任直後に発した「君子豹変」はまさに言いえて妙でした。

6月9日(金)

【今週のひとりごと】

 6月3日土曜日に恵比寿駅東口の「恵比寿新橋商店街」で恒例のフェスティバルが開かれ
ました。じつはそのー角を借りて、熊本復興支援のチヤリティー販売が行われました。主催
は「熊本弁ネイティブの会」。会長はインフォテリア株式会社の平野洋―郎社長です。「熊
本弁ネイティブの会」は熊本地震直後から、被災地の産品を独自に買い集め、日比谷公園や
代々木公園のイベントにブースを出し、熊本産品の販売会をおこなってきました。その心意
気には感銘を覚えます。昨年、内田裕子は日比谷公園のブースに駆けつけ、くまもん姿で奮
闘する平野社長を取材しました。
 私もいつか行ってみたいと思っていたところ、事務所からもそう遠くない恵比寿での開催
を知り、行ってきました。大変印象的だったのは「熊本弁ネイティブの会」のメンバーのエネ
ルギッシュな姿でした。今日も東京は暑かったですが、彼らはもっと熱かった!

6月2日(金)

【今週のひとりごと】

 2016年、日経BPオンラインで「帰還」というタイトルで短期集中連載をしました。
脳梗塞で入院してから初台リハビリテーション病院を退院するまでの記録です。非常に
社会的関心の高いテーマであったのでしょう。このテーマでの単行本などの執筆依頼が
複数ありましたが、月刊「文芸春秋」での対談以外は、時期尚早との思いから、すべて
お断りをしてきました。「帰還」の連載からはや1年。編集者からの強い勧めもあり、
今度は日経ビジネスオンラインで「脳梗塞からの帰還」を連載することになりました。
 もっともこの連載を始めるきっかけは、築地市場の豊洲移転を決定した当時の東京都知事、
石原慎太郎氏の記者会見での次の一言でした。
「私は脳梗塞でひらがなすらも失った」
 手や足の麻痺だけではなく、脳梗塞には言語や記憶など脳の機能に影響を及ぼす
「高次脳機能障害」があるのです。しかし世間では石原氏のこの言葉は「初めから逃げを打つ」
ものだと捉える人が少なくありませんでした。
 脳梗塞という病気をもう少し広く社会に、正確に、知って欲しい。それが連載執筆の偽らざる動機です。

4月14日(金)

【今週のひとりごと】

Googleやメルセデスが数年前から始めている自動運転車の公道での実証実験がようやく日本でも始まります。
早ければ今年の夏にもスタートするようです。一般の道路を走るには越えなければならない問題が山ほどあります。
事故を起こした際の責任は誰にあるのかは、最大の問題でしょう。
しかしそれ以前に、日本の自動運転の技術は欧米と比べてどの程度競争力があるのでしょうか。
人工知能研究の第一人者である東大の松尾豊准教授は、日本の自動運転技術に疑問を呈しています。
あらかじめプログラミングされて走る日本の自動運転は、勝ち目がないと言います。
日本経済の最大の牽引車である自動車産業が自動運転技術で欧米に遅れをとるようなら、由々しいことになります。
日米欧の自動運転技術には実際どの程度の差があるのか、ないのか。近いうちに取材に行ってこようと思っています。                       

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